月刊「オイスカ」で鈴木先生が紹介されました!~後編~

本校の母体であるNGOオイスカが発行している月刊誌

「OISCA」で、鈴木哲子先生が紹介されました。

ご本人が原稿を書かれたそうです!鈴木先生がオイスカ高校で

教鞭を執るまでのストーリーと今後の夢について語られています。

昨日の部分で前半を紹介させていただきました。

今日は後半を紹介します!

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オイスカとの出会い

 「日本の子どもたちに、世界の現状を伝えたい」。カナダから戻った

私は、再び教員採用試験を受けることにした。その準備の傍ら、休日に

は浜松国際交流センターのボランティアに参加し、市内に住む外国人に

日本語を教えたり、国際交流イベントのお手伝いをしたりした。ある日

交流センターからの電話で、「インドカレーの会」を案内され、向かっ

た先がオイスカ高校だった。NGOのオイスカ・インターナショナルの理

念のもとに建てられた学校と聞き、こんな学校に勤めたいと強く感じ、

ダメもとで校長にその思いを伝えると、結果は採用。このような方法で

採用したことはないと言われたが……。(笑)

 以来、オイスカ高校に勤務して15年になる。総合的な学習の時間や

英語の授業時間を使い、母体であるオイスカや国際協力のこと、また、

自分の留学中の体験を生徒に伝えてきた。本校の生徒は2年次の海外研

修でフィリピンやインドネシアのオイスカの研修センターにお世話にな

り、研修生と共に活動をする。同行して感じるのは、どの研修センター

もその国、地域に合った国際協力を行っているということ。文化や習慣

の違いに初めは戸惑う生徒たちも、温かく迎えてくれる現地のスタッフ

や研修生たちと関わることで表情が柔らかくなる。かつて「はげ山」だ

った場所が森になった姿を実際に目にして、オイスカの活動のすばらし

さに感激する生徒の声も聞こえた。何より研修から帰ってきた生徒の表

情が生き生きしている。わずか2週間の体験で、考え方がガラッと変わ

る生徒も少なくないし、目指していた進路を変える生徒もいる。

 また、私は2005年7月に、外務省ODAの民間モニターに応募し、

訪問団の一員としてパプアニューギニアに派遣された。視察地の一つ

であったオイスカのラバウル・エコテック研修センターでは、地球に

優しい循環型農業を行っており、確立された仕組みに見合うべきとこ

ろがたくさんあった。現在、本校でもSDGsに取り組んでいるが、こ

のセンターの活動は最たるものだと思っている。

 

これからの夢

 現在の私は、昨年度新設された国際文化コースの担任となり、日本

人の生徒だけではなく、留学生や外国籍の生徒も一緒に指導している。

1クラスに9ヵ国から集まった、言葉、文化、生活習慣も異なる生徒

たちがいる。体験こそ生きた教科書だと考える私は、生徒一人ひとり

に異文化体験の機会をつくっている。ハロウィンやクリスマスなどの

欧米の行事のこともあれば、茶道や寿司づくりのこともある。始めは

しぶしぶ……といった様子でも、活動の最後には、楽し気な声を上げ

ながら写真を撮る姿を見ると、やってよかったと思う。

 「協力」「助け合い」という言葉を常に生徒に投げ掛けている。日

本語が不十分な留学生もいれば、学習や生活面で、誰もが得手不徳手

を持っている。互いにカバーし合いながら生活すること、それがクラ

スでできる、小さな国際協力だと考えている。留学生にとっても、日

本の学生にとっても一緒に学校生活を送ることで、考え方やものの見

方が変わり、人生が変わっていく。さまざまな体験を通して国際貢献

できる生徒を育てること。それが今の私の新しい夢である。その実現

に向け、日々奔走している。

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2019.12 浜松の伝統工芸「注染染め」の工房にて、

注染染めの体験をした時の様子。

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鈴木哲子先生。

経験豊かな鈴木先生のもと、国際文化コースのみなさんも

さまざま体験を重ね、国際感覚と英語力を身に付けてくれる

ことと思います。どのような成長を見せてくれるか楽しみです。